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急がば回れ されど道なし

 時々、新幹線で東京へ行く。帰りの新幹線で宇都宮へ降りると、降りる人の多さにいつも感心させられる。1時間程度で東京駅に着くのだから新幹線通勤をして東京で働く人も多いのだろう。
 もし新幹線がなくなったら、この人たちは単身赴任をするのか、時間をかけて鈍行列車で通うのか、地元に転職するのか…。
 交通網が整備されて人が早く移動できることは、生産性の向上に大きな効果を生み出すものだとつくづく思わされる。

 一方、運輸業界のトラックは生産性の向上が難しい。宇都宮から東京間を走るスピードは知れている。さらに首都圏に入ると慢性化した渋滞。大型車はリミッターで80キロしか出ないし高速料金も高いから高速道路に乗れない。トレーラーにいたっては、軸重や車両総重量が決められてほとんど走れない。

 既存のインフラで生産性の向上ができないのだから、できるインフラに変えるしかない。鈍行から新幹線になったように、緻密に制御された渋滞のない道路整備と高性能の安全装置を駆使したトラックでリミッターも100キロにすればいいし、トレーラーも夜間に限定せずに日中も全面的に走れる高速道路を作ればいい。そして高速道路は基本として無料だ。高額で多用できない公共物は生産性向上につながらない。

 働き方改革で労働時間を削減したいが、既存のインフラと法律では走る時間が変えられない以上、人数を増やしてワークシェアしかない。シェアすると分け前も当然シェアになってしまうが、それでは生活が成立しない。必然的に宅配同様に単価のアップになるだろう。
 物価の安定のために単価のアップを軽減するには「ワークシェア補てん助成金」とか「働き手が増えました補助金」とか国の支援が必要だと思う。

 そして栃木県内に県内を一周ぐるりとまわれる道が欲しい。栃木県庁を中心に宇都宮環状線が繋がったが、それから15~20kmほど距離を置いて、トレーラーやトラックが走れる「栃木県環状線」を信号や交差点のないインターチェンジで造ってもらいたい。県内の輸送効率が大きくアップすれば生産性の向上になる。公道を走る時間が主体の運輸業界に、労働時間を減らす特効薬は道路整備以外にはない。そして車の自動化と道路整備はセットだろう。

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