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創業55周年 むかし話 その5 最終回

 17年に導入した100tクローラクレーンは9年間、ほぼフル稼働をしてくれました。この機械を導入する際にも忘れられない出来事があります。

 業界の会合が宮崎県の「宮崎シーガイヤ」で開催され、広い会場の廊下で携帯が鳴りました。
「100tクローラのいい機械が見つかったから、今からすぐに見に来てくれ。早く来ないと他に売れてしまう」という話し。以前から程度のいい中古機を取引先に探してもらっていたのですが、こちらは宮崎に着いた初日。そして翌日はフェニックスでゴルフのために道具も事前に宅配済み。

 「社長、今、宮崎なんですが… どこに見に行けばいいでしょう?」と聞いたところ「青森だ」。「…… 青森ですか~。どうやって行けばいいでしょう?」「調べてまた電話する」というやりとりで、結局、翌日のプレーはキャンセルして、朝一で宮崎空港から福岡空港へ移動。そして青森空港へ着くとメーカーの営業の方が車で迎えに来てくれました。それに乗り4時間。「宮崎~青森より時間がかかるんだなぁ~どこまで行くのかな」と思いつつ、ようやく恐山の近くのヤードへ行くと、その社長が待っていました。

 「今日決めてくれ」という一言。まだ価格も聞かされていませんでしたが、現物を見て「なかなかいい機械ですね。買う方向で検討します。」ということで導入になりました。帰りは東北新幹線で社長と飲み続けメロメロに。

 この機械が十分稼働したこともあり、平成20年には70tクローラクレーンを増車、平成26年には120tクローラクレーンを代替して、重機部門の強化が図ることができました。また老朽化してきた100tオールテレーンも代替して平成24年に220tオールテレーンクレーンを導入しました。

 平成20年~26年は他にも様々な設備投資を行い、倉庫用の物件を600坪・570坪・430坪と3ヶ所、資材置場2,000坪を保有して、運送部門との連携も強化しました。

 平成26年からは新たに海上コンテナの販売とレンタルをスタート。トレーラーやクレーンで県内各地へ運び設置しています。

 創業55周年は、創業者の三十三回忌にもあたります。12月9日が命日。そして翌日10日は私の誕生日。当時は高2の冬でしたが運命的な気持もありました。運命とは運ぶ命。受け継いだ運命を次の世代へ引き継ぎためにも、お客様の大切な品物(命)を大事に運び、そして大事に吊り上げて、いつも地域に役立つ存在でありたいと思います。

 創業55周年シリーズ1~5回。多くの皆様に感謝を申し上げ、先人の努力を忘れぬよう、これからも歴史を重ねていきたい。

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