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そこまでしてやらない

 運輸、クレーンリース、自動車整備、商工会等々、各種業界の様々な関係団体に所属している。各業界には研修会や旅行といった行事があるが、これまで継続していた行事の中で、ここ1~2年「バス旅行」が中止になっている。
 
 理由は単純。バス代が2~3割値上げになったからだ。特に中型バスやマイクロバスを利用する少人数の旅行は一人あたりの負担がとても大きくなり成立しなくなってしまった。

 好景気の時代なら会費を上げれば済んだかもしれないが、現況はこれ以上会費を上げるくらいなら「そこまでしてやらない」。それよりも余計な事業はやめて会費を下げてほしいのが多くの会員の本音だ。

 研修旅行という特性上、何が何でもやらなくてもよいので、これから先は年間の事業計画からも削られると思う。そして一度削られたら、しばらく開催されることはないだろう。
 
 物価が上がると業種によって需要がなくなることを痛感。運輸業界も人手不足や改善基準告示の遵守で高速道路を多用するので、今後は価格が下がることはないと思う。上がった時にトラック業界がどう変化するか見ものだ。
 
 また最近のトラック業界は平ボディとユニック車がとても不足している。今まで平ボディやユニック車を保有していた業者が、人手不足を理由にまずはその車種から減車している。そして年間通じて汎用的に使えるウイング車は残す。

 建設業が動き出すと急激に需要が高まる平ボディとユニック車。公共事業の発注の都合上、春から夏にかけて稼働が低下し、秋から冬にかけて稼働が上がる変動の大きい車種。維持費もかからず季節変動の少ないウイング車を残すのは当然だと思う。

 限られた会費、限られた人数、限られた時間。それぞれに制約が発生することによって「そこまでしてやらない」というラインが次々に現れてきた。国内の価値観がすごい勢いで変わっている。いずれにしても良い方向に変わっていることを祈るばかりだが…。

パレットあげます。【https://youtu.be/nefBPymoWfw】

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