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車の中で8時間

車の中で8時間

 この業界で働き23年。今月、初めて陸運支局の監査を受けた。4名の専門官が、私と運行管理者にヒアリングをしながら10~16時まで行われた。
関越道高速バスの事故以来、法律も厳罰化され、バスだけではなくトラック業界にも、最近は監査が増えて厳しくなっている。
監査された内容で、書類についてそれほど大きな不備はないとは言われた。また、社員教育や適性検査、健康診断等は、比較的よくやっていると褒められたり もした。しかし数名、「改善基準」の1週間に3回、1日の拘束時間(運転・荷扱い・休憩)が15時間を超えたドライバーがいたので指摘を受けた。

この「改善基準」とは、労働大臣告示「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」(改善基準告示)と言うトラック運転者のきまりである。
1日の拘束時間は13時間以内、連続運転は4時間以内で30分の休憩、1日の運転時間は9時間以内、休息期間は8時間以上等々、細かなきまりがある。

以前は不意の渋滞や通勤ラッシュ等により延着するのは、お客様に多大なご迷惑をかけてしまうので、余裕を持って交通量の少ない早目の時間に出発して、納 品先の近くで仮眠や休憩をしていたが、そうすると拘束時間が伸びてしまい改善基準が守れない。そのため納品時間に合わせて出発するのだが、これが余計に疲 れる。交通量が多く渋滞に巻き込まれやすいので、結果的に運転時間が増えて休憩ができない。

長距離に至っては、継続8時間以上の休息期間が必要なため、4~5時間で目覚めてしまった後の3~4時間をトラックの中で過ごすのは非常に時間を持て余してしまう。

しかしトラックドライバーのルールである以上、この改善基準の遵守に全力をあげて取り組んでいる。そのため取引先にも何度も何度も説明をさせていただい ているが、実際にこの法令はほとんど認知されていない。私たち運輸業界に周知する以上に、荷主企業や国民にもっとPRをしてもらうことを願う。

鉄骨建方作業

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