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今年を振り返ってみれば……

今年もいろいろありました

 当社のトラック42台中、26台が今年話題の三菱ふそうです。 今回のリコールのことで、営業所の所長や担当者が何度も何度もやってきました。初めは「これで大丈夫ですから」と言ったものの相次ぐリコールに「今度こそ大丈夫でしょう」から「これで終わるといいんですけどね……」と言った具合に半信半疑になってしまいました。

リコールの整備も初めは営業所の工場に持って行きましたが、だんだん忙しくなったせいか「出来ればやってください」ということで、当社の自社整備工場にたくさん部品が持ち込まれ、交換整備を行いました。

実際に今回のリコールにかかる額はいくらになることやら。

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 そんな日常の中、今度は「三井物産のDPF」です。 これには参りました。 当社は取付け代理店で、自社のトラックにも当然ついています。 ニュース報道のあった次の日には担当者から電話があり、数日後にはDPFお客様窓口担当者が2名やってきました。

このDPF問題ですが、最初から「何となく変だなぁ」と思うことがありました。

まずトラックを知り尽くした製造4メーカーがDPFを作らない。 一番精通しているのに作らないことがまずおかしい。 それと同時にその関連部品メーカーも作らない。 販売ルートが確立されて売りやすいのに売らないのもおかしい。

そして東京都職員の怠慢。 運輸業者は「死活問題」と言っているこの規制なのに、検査に立ち会わず釣りに行くとは。 恐るべし! この職員は3年位、零細運輸業者の長距離ドライバーで働いて厳しさを知った方がいい!

環境はきれいな方がいいに決まっているけどある程度は順番があるでしょう。 言う方は簡単だけど、実際に時間と金をたっぷりかけて、規制に対応していく零細事業者は本当にきついのですよ。

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 そして年末はタダノのリコール。保有台数12台中、9台がタダノです。 その内、8台が今回の対象機種。早速、点検をして異常がないことは確認しました。ただ、メーカーの方で部品が揃うのは1月中旬と言うことなので、各オペレーターには十分注意するように話しました。

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 今年はリコールに始まり、リコールに終わるという感じです。

まだ未解決な状態が続きますが、当社の業務は公共の設備を多用する仕事なので、一つ一つしっかり対応していきたいと考えています。

今回の各リコール問題で、いろいろと考えさせられるのですが、その物事に対して単純にいいとか悪いとかではなくて、どう対処すれば国民に一番不利益にならないかが大切ではないかと思います。

当社の近所でも三菱の販売店が閉店しています。 大型のトラックの製造ラインは現在も止まったままです。 三井物産では出張が自粛。 某ゼネコンではタダノ製機械の制限ができたそうです。

公務員は余程悪いことをしなければ、ちゃんと給料をもらえると思いますが、中小零細業者はこのリコールで、収入が激減やひどい時は廃業になる可能性があります。

一体、誰が一番、得をしているのでしょうか? 資本主義社会の弱肉強食も度が過ぎると生活するのが疲れそうです。 本当にいい人はこの社会ではなかなか生延びられないかも知れませんね。

来年はどんなことが待っているのかなぁ……。

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